【緊急】松山市交番で勤務日誌紛失！警察でも起こる情報漏洩事故から学ぶ最新セキュリティ対策

衝撃的なニュースが飛び込んできました。愛媛県松山市の大街道交番で、個人情報を記載した勤務日誌が紛失していたことが判明したのです。

「警察でも情報漏洩が起こるなんて…」と思われる方も多いでしょう。しかし、これは決して他人事ではありません。現役CSIRTの立場から申し上げると、このような事故は氷山の一角にすぎないのが現実です。

松山市交番での情報紛失事故の詳細

報道によると、先月2日に松山市の大街道交番で勤務日誌などの保管場所を変更する際の点検中に紛失が発覚しました。勤務日誌には市民の個人情報が記載されていたとみられ、これは明らかな個人情報漏洩事故です。

警察という公的機関でさえこのような事故が起こるということは、一般企業や個人においても、いつ同様の事故が発生してもおかしくないということを示しています。

フォレンジックアナリストとして数多くの事案を調査してきた経験から言えることは、情報漏洩の多くは「システム上の脆弱性」よりも「人的要因」によるものだということです。

私が担当したフォレンジック調査の中で、特に印象的だった事例をいくつか紹介します（個人・企業を特定できない形で）。

ある製造業の中小企業で、退職者が顧客リストを持ち出し、競合他社に転職後に悪用したケース。被害総額は約2億円に上り、会社の信頼失墜により倒産寸前まで追い込まれました。

クリニックでUSBメモリに保存していた患者データが紛失。わずか数十名分の情報でしたが、プライバシーの侵害による精神的苦痛への損害賠償請求が相次ぎ、経営が立ち行かなくなりました。

SNSアカウントが乗っ取られ、個人の写真や連絡先が悪用された事例。なりすまし被害により、本人の社会的信用が著しく損なわれ、転職活動にも影響が出ました。

今回の交番での事故を受けて、改めて考えてみてください。あなたの個人情報や企業の機密情報は、本当に適切に保護されているでしょうか？

長年CSIRTとして活動してきた経験から言えることは、適切な対策を講じれば情報漏洩事故の多くは防げるということです。

まず基本となるのが、アンチウイルスソフトの導入です。最新のウイルス対策ソフトは、マルウェアの検出だけでなく、不正アクセスの防止や個人情報の保護機能も搭載されています。

また、外出先やカフェなどでのインターネット利用時は、VPN が必須です。公共Wi-Fiは盗聴のリスクが高く、重要な情報が第三者に傍受される可能性があります。

Webサイトを運営している企業では、Webサイト脆弱性診断サービスによる定期的な脆弱性診断が重要です。サイバー攻撃者は常に新しい攻撃手法を開発しており、昨日まで安全だったシステムが今日は危険になっている可能性があります。

松山市交番での勤務日誌紛失事故は、私たちにとって重要な教訓となりました。警察という公的機関でも起こり得る情報漏洩事故は、決して他人事ではありません。

情報セキュリティは「面倒くさい」「コストがかかる」と思われがちですが、一度事故が起これば、その損失は対策費用の何十倍、何百倍にもなります。

今すぐできることから始めてみませんか？個人であればアンチウイルスソフトとVPN の導入、企業であればWebサイト脆弱性診断サービスによる現状把握から始めることをお勧めします。

情報セキュリティは「やらなければならないこと」ではなく「やって当然のこと」です。あなたの大切な情報を守るために、今日から行動を起こしましょう。